映画で実際に使われたカラーリング × 銀タグ期のNIKE。
90sナイロンの魅力が一発で伝わる一着です。
映画Reservoir Dogs(レザボア・ドッグス)のクリス・ペン演じるナイスガイ・エディが着用していた古着NIKEのナイロンジャケットを特定し、実際に買ってみたので紹介します。
映画レザボア・ドッグスとは?
『レザボア・ドッグス(Reservoir Dogs)』は、1992年公開のクエンティン・タランティーノ監督の長編デビュー作。
“強盗計画が失敗した後”の世界を描く犯罪映画で、黒スーツの男たちが倉庫に集まり、
「誰が裏切り者なのか?」
を探り合う緊張感が全編を支配しています。
派手なアクションよりも、会話劇・人物描写・スタイリッシュな映像が軸となっており、
後のタランティーノ作品に続く“暴力×ユーモア×音楽”のルーツが詰まった一本。
公開から30年以上経った現在でも、映画ファンの間でカルト的人気を誇ります。
ナイスガイ・エディ
ナイスガイ・エディ(Nice Guy Eddie)とは、強盗団を仕切るジョー・カボットの息子で、
実務的な指揮やメンバー管理を担う重要人物。
演じているのはクリス・ペン。
・ガタイが大きくて、短気で、豪快
・だけど情が深く、どこか憎めない“いい奴”
・父親の組織のために奔走する“裏方的リーダー”
そんな彼のキャラクターを象徴するのが、
パープル × ターコイズブルー × ブラックの大胆なNIKEナイロンジャケット。
黒スーツが多い映画の中で、“唯一のカジュアルウェア”といってもいい存在で、
彼の“豪快さと親しみやすさ”を一気に表現しています。
そしてこのジャケットこそ、今回紹介するNIKEナイロンジャケットです。
NIKEのナイロンジャケットを実際に買ってみた
実際に同種同型のナイロンジャケットを買ってみたので紹介します。


カラーはパープルXターコイズブルーXブラック。
フロント・背面どちらも斜めに大きく切替が入っており、色の境界線がしっかり主張してくれます。
着るだけでヴィンテージ特有の雰囲気が出せる、アイコニックなデザインです。
サイズはLを購入しました。
NIKEナイロンジャケットのディティール
ディティールをみていきます。
今回のジャケットは、当時NIKEが多く作っていた斜め切り替えのカラーブロックデザイン。
とくにパープルとターコイズの組み合わせは人気が高く、映画の衣装として使われたのも納得の存在感です。


首元は短めスタンドネック。


胸元のスウッシュとNIKEロゴは刺繍です。

袖と裾はシャーリング。

内側はライトグレーのメッシュ裏地です。
スポーツブランドが“トレーニングウェア”として本気で作っていた時代の仕様で、軽くて蒸れにくいのがポイントです。
NIKEの通称“銀タグ” 年代は90s前半~中盤頃

内側にはグレー地 × 赤スウッシュのタグ、通称“銀タグ”と呼ばれています。
これは1990〜1994年頃に使われていた、90s前半のNIKEを象徴するタグです。裏地のメッシュ構造、タグの縫い付け位置、スウッシュの刺繍形状からみても、1990〜1994年の仕様と一致します。
グレー地に赤スウッシュのシンプルなデザインで、ナイロンジャケットやトラックウェアを中心に採用されていました。
NIKEナイロンジャケットのサイズ感は?
90年代のナイキは“当時のゆったりシルエット”が多く、今回も身幅がしっかり広めです。
着るとオーバーサイズ気味の丸いシルエットになります。
ナイスガイ・エディのコーディネートは?
映画『レザボア・ドッグス』でナイスガイ・エディは、白T × 黒パンというシンプルな組み合わせの上に、この大胆なカラーブロックジャケットを羽織っています。
まさに90sスポーツMIX。
足元は黒のレザーシューズで、ナイロンとのギャップが逆に新鮮です。派手な色なのに白と黒でまとめることで、誰でも着こなせる絶妙なバランスになっています。
まとめ
当時のNIKEらしさ、映画衣装としてのストーリー性、90sカラーの存在感。
この3つが揃うナイロンジャケットはなかなか出会えません。古着市場でも人気が高く、状態が良いものは年々見つかりにくくなっています。
90sナイキの名作として、そして映画ファンとして、一着持っておきたいアイテムです。
みなさんもお気に入りのナイロンジャケットを一着探してみてはいかがでしょうか。
以上、実際に買ってみたレポートでした。

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