オモシーチャンネルの山田レンさんが着ていた、“PARTY VISION”Tシャツ。
タグ・年代・プリント技法・サイズ感まで詳しくレビューします。
2024年7月15日投稿youtubeチャンネルOMOSSY CHANNEL / オモシーチャンネル『世界各国から大集結!日本でタトゥーの祭典が開催!』で山田レンさんが着用していた古着のPARTY VISION Tシャツを特定し、実際に買ってみたので紹介します。
※今回購入したTシャツは、山田レンさんが実際に着用していたTシャツの背面デザインとは異なっているように見受けられます。前面デザインは同じかと思われます。
PARTY VISION Tシャツを実際に買ってみた
実際に買ってみたので紹介します。

カラーはホワイト。
前面胸元に、モーション文字でPARTY VISION。
背面中央にもデザインが入っています。
サイズはLを購入しました。
PARTY VISION Tシャツのディティール

フロント左胸には「PARTY VISION」。
直訳すると 「パーティー視点/パーティーの視界」。
明確なスラングとして定義があるわけではなく、
「ノリやテンションが高い状態のときの視界・見え方」
というニュアンスで使われることが多いワード。

こちらのTシャツの最大の特徴は、文字が“ぶれて”見える モーション文字(Motion Blur Typography) の表現です。
モーション文字とは?
モーション文字とは、文字をわざとぼかしたりずらして印刷し、スピード感や残像を表現する手法です。
パソコンの画像加工ソフトが一般化した90年代に流行し、Tシャツでも「動き」「歪み」「残像」といった視覚効果を遊ぶデザインが多く登場しました。
このTシャツでは、ドットを広げたり濃度を変えることで“立体感とズレ”を演出しており、アナログ印刷の味がしっかり残っているように見受けられます。

こちらは背面デザインです。
“Too Much Attitude Causes Blindness”
=直訳:「態度が強すぎると盲目になる」
意訳すると…「強がりすぎたり尖りすぎると、大事なものが見えなくなるよ」といった感じです。
フロントの PARTY VISION(浮かれた視界)
背面の Too Much Attitude Causes Blindness(態度が強すぎると盲目になる)
この組み合わせには、
「調子に乗りすぎると、かえって見えなくなる」という風刺
が込められているようです。
モーションブラーの“ぶれた文字”ともリンクしていて、
「視界がぶれている=盲目=態度の過剰さ」
を視覚的に表現した、デザインと意味が噛み合った構成になっていますね。

コピーライト Sunrise Sportswear
Sunrise Sportswear は、主に 1990年代を中心に活動していたアメリカのプリントメーカー で、メッセージ性の強いユーモア系Tシャツや、少し皮肉を効かせたデザインを多く手がけていました。大手のボディメーカーではなく、既存の無地ボディ(Cotton Republic など)にプリントを載せるタイプのプリント工房のようです。
袖裾はダブルステッチ。
年代は90s後半~00s初期
今回のTシャツは、1990年代後半〜2000年代初期(1997〜2003年頃) に作られたアイテムと思われます。
理由は大きく2つ。
まず、プリントデザインに見られる モーションブラー(ズレ・残像)を使ったタイポグラフィ は、90年代後半のPCデザイン文化で一気に広まった手法。雑誌・広告・フライヤーでも頻繁に使われた“時代の表現”で、このTシャツのグラフィックとも一致します。
さらに、背面には © Sunrise Sportswear のコピーライト入り。Sunrise Sportswear は主に1990年代に活動したプリントメーカーで、90sのユーモア系・皮肉系プリントに強いブランドです。
この2つを合わせると、90s後半〜00s初頭が最も自然な年代 のように思われます。
タグは Cotton Republic

タグは Cotton Republic(コットンリパブリック)。
- トラクターのイラスト
- 地球儀の上にブランド名が回るようなロゴ
- 100% COTTON
- MADE IN DOMINICAN REPUBLIC(ドミニカ共和国製)
といった要素があり、これは 90年代後半〜2000年代初期 のアメリカ製・中米製プリントTシャツによく見られるタグ仕様。
特にこの時期、アメリカのTシャツ大量生産はドミニカ共和国・ホンジュラス・エルサルバドル製が主流で、Cotton Republic もその流れに乗った代表的なボディブランドのひとつ。
サイズ感は?
今回Lサイズを購入しましたが、XLサイズ程度のサイズ感です。
ゆったりワイド寄りで、肩がしっかり落ちる ドロップショルダー気味 のシルエットです。現代のXLに近い肩幅があり、着たときに自然に肩が落ちるリラックス感があります。
ボックスシルエットで、袖もやや長めのように感じます。
細身の人でも、しっかりと肩幅のある人でもキマる万能なサイズ感です。
山田レンさんは、ブラックのキャップに、ブラックデニム、レザーシューズを合わせてコーディネートしていた
山田レンさんはブラックカラーのキャップに、ブラックのカットオフデニム、ブラックのレザーシューズをこちらのTシャツに合わせてコーディネートしていました。
山田レンさんが着用していたことで、このデザインに興味を持った方も多いと思いますが、実際に手に取ってみると、そのメッセージ性やプリント技法、そして当時の時代背景まで垣間見えて、とても面白い1枚でした。
見た目のカッコよさから入っても、調べてみると意外なストーリーや文化的背景が隠れているのが古着Tシャツの魅力だと思います。
ぜひみなさんも、お気に入りのデザインTシャツの“歴史”や“カルチャー”を紐解きながら、古着の世界を楽しんでみてくださいね。
以上、実際に買ってみたレポートでした。

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